突発性難聴
2021/06/04 | CATEGORY:突発性難聴
急に耳が聞こえなくなる病気です。難聴とともに耳鳴りやめまいが起こることがあります。めまいが起きるほど突発性難聴は重症のことが多いです。子供も突発性難聴になることがありますが、ほとんどは40~60歳代の方が多いです。かぜの後に発症してたり、ストレスや過労ごに悪化したりします。糖尿病などがあると起こりやすいことがわかっています。煙草を吸う方は治らない方が多いので注意が必要です。
目次
突発性難聴の症状
感音性難聴で原因がはっきりしないものの総称で、原因がはっきりすると病名が変わることが多いです。例えば、めまいがして感音性難聴になった患者様が、のちにメニエール病だとわかった場合は、突発性難聴からメニエール病に傷病が変わります。いろいろな検査をしたり、症状の変化から、病名がわからないものが突発性難聴と診断されます。
朝起きたら耳が聞こえないくなったり、仕事中に同僚と話していたら徐々に耳が聞こえなくなることが多いです。聞こえにくさは人によって違い、まったく耳が聞こえなくなる方もいれば、低い音だけ聴こえない突発性難聴や、高い音だけが聴こえなくなる突発性難聴があります。
こんな突発性難聴に注意
・めまいで始まった突発性難聴
・朝起きたら耳が聞こえなくなっていた突発性難聴
・高い音が聴こえな突発性案聴
・音が完全に聞こえない突発性難聴
めまいで始まる突発性難聴は、ほとんどのケースで救急車で総合病院に運ばれます。ステロイドの効果が無いことが多いです。
高音が聴こえなくなる突発性難聴が難治性のことが多いです。また、低音が聴こえなくなる突発性難聴は回復することが多いです。難聴の発生とともに耳閉感(耳が詰まった感じ)がすることが多いです。発症時のめまいは長くても2日程度で回復します。メニエール病のようめまいを繰り返すことはありません。
感音性難聴は頭蓋骨の中にある蝸牛が原因のため、状態を調べることができません。めまいのある感音性難聴は、メニエール病と診断され、メニエール病の薬(利尿剤:まずい飲みにくいお薬|イソバイド)の効果が無いため、その後、突発性難聴と診断されることも多くあります。突発性難聴は、聴力検査や画像診断を行って診断されます。発症後すぐ治療を受けないと、難聴や頑固な耳鳴りが残ったり、聴力を失うこともあるため、早めにできる治療は進んでするようにしましょう。
突発性難聴の原因
振動を電気信号に変えて脳に伝える細胞(有毛細胞)が、何らかの原因で壊れてしまうと考えられています。大まかに血流が低下して細胞ななくなってしまうケースと、ウイルスが原因で細胞が壊れてしまうケースがあると言われています。ストレスや過労が原因と言われています。また、糖尿病や妊娠でも起こりやすくなります。現在の病院ではストレスの状態を検査する方法はないのですが、サーモグラフィーで全身の温度状態をマッピングすると、突発性難聴になったストレスの状態が発見できることが多くあります。
突発性難聴の治療
オージオグラムの検査状態により治療をされます。明らかに突発性難聴が疑わる症状では、内服や点滴の副腎皮質ステロイド薬による薬物療法が中心になります。また、血管拡張薬(プロスタグランジンE1製剤)やビタミンB12製剤、代謝促進薬(ATP製剤)などを使うこともあります。
症状的に低音性難聴やメニエール病が疑われるケースでは利尿剤を使うケースがあります。利尿剤が効かないケースでは途中でステロイドに切り替えられますが、時間が経過したため、聴力が戻らなくなることも多くあります。
聴力が回復しないケースや妊娠や糖尿病でステロイドが効かないケースでは、耳の中にステロイドを注射することもあります。それらの治療が終了すると、積極的な治療は終了します。